NY株見通し-FOMCの結果やパウエルFRB議長会見に注目

　今晩のNY市場はFOMCの結果に注目。昨日はイエレン米財務長官長が預金保護を拡大する用意があると発言したことで金融システム不安が後退。主要3指数がそろって2日続伸し、足もとで大きく下落した地銀のファースト・リパブリック・バンクは29％高と大幅反発した。今晩の取引では金融システム不安の後退が引き続き支援となることが期待される中、取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会（FOMC）が焦点となりそうだ。今会合では0.25％の利上げが見込まれているが、利上げを見送るとの観測もあり利上げ幅やメンバーのFF金利見通し（ドットプロット）に注目が集まる。会合後のパウエルFRB議長の記者会見では、金融政策の見通しや金融システムについての認識に注目が集まる。

　今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長会見のほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫など。主要な企業の決算発表はなし。（執筆：3月22日、14：00）