NY株見通し-金融政策の見通しを巡りパウエルFRB議長発言に注目

 今晩のNY市場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言に注目。昨日は金利上昇を受けて年初から大きく上昇したハイテク・グロース株に利益確定売りが強まった。ダウ平均は34.99ドル安(-0.10%)と小幅な下落にとどまったが、S&P500が0.61%安、ハイテク株主体のナスダック総合は1.00%安と比較的大きな下落となった。今晩の取引ではパウエルFRB議長発言に注目が集まる。0.25%の利上げが決定された先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、声明文で金融引き締め継続の必要性が示されたが、パウエルFRB議長は会合後の会見でインフレが鈍化し始めたとの認識を示したことで、市場では利上げの早期停止期待が高まった。しかし、週末3日に発表された米1月雇用統計が強い結果となったため、早期利上げ停止期待が再び後退した。今晩のパウエルFRB議長発言で改めて金融政策の見通しを見極める展開となりそうだ。

 今晩の経済指標・イベントはパウエルFRB議長発言のほか、12月消費者信用残高など。このほかバーFRB副議長(金融監督担当)の講演やバイデン米大統領の一般教書演説も予定されている。企業決算は寄り前にリンデ、デュポン、キャリア・グローバル、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、引け後にチポトレ・メキシカン・グリル、バーテックス・ファーマ、イルミナ、エンフェーズ・エナジーなどが発表予定。(執筆:2月7日、14:00)
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