NY株見通し-金融政策の見通しを巡りパウエルFRB議長発言に注目

 今晩のNY市場はパウエルFRB議長発言に注目。昨日はアジア時間で中国本土株や香港株が大きく反発するなか、ダウ平均がわずかながらプラス圏で終了したものの、週後半に発表される重要経済指標やパウエルFRB議長記者発言への警戒感などからS&P500とナスダック総合が3日続落した。iPhone生産の減少見通しが引き続き嫌気されたアップルが2.1%安と3日続落したほか、テスラやアマゾン・ドット・コムが1%超下落したこともナスダック総合の重しとなった。

 今晩の取引では金融政策の見直しを巡り、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長などFRB高官の発言や足もとの景気動向を巡り11月ADP民間部門雇用者数や米地区連銀経済報告(ベージュブック)などの経済指標が焦点となりそうだ。12月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではこれまでの0.75%より小幅な0.50%の利上げが予想されているが、当局者の発言などから今後の金融政策のヒントを探る展開となる。

 今晩の米経済指標は11月ADP民間部門雇用者数、7-9月期GDP改定値、10月中古住宅販売仮契約指数、10月JOLTS求人件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)など。要人発言は、パウエルFRB議長のほか、ボウマンFRB理事、クックFRB理事など。企業決算は寄り前にインチュイト、ホーメル・フーズ、引け後にセールスフォースなどが発表予定。(執筆:11月30日、14:00)

(小針)
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