NY株見通しー今週は経済指標やパウエルFRB議長発言に注目

 今週のNY市場は経済指標やFRB議長発言に注目。先週は感謝祭週で市場参加者が減少し、薄商いとなったものの、メスター米クリーブランド連銀総裁のハト派発言や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げペースの減速の可能性が示されたことが好感されたほか、企業決算が総じて良好な結果となったことで投資家心理が改善。景気敏感株やディフェンシブ株が幅広く上昇した。

 今週は利上げペースの減速見通しや、感謝祭明けで年末商戦への期待も支援となることが期待される中、先行きの金融政策の見通しを巡り、発表される一連の経済指標や12月1日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が焦点となりそうだ。

 経済指標では、FRBがインフレ指標として注目する12月1日発表の米10月コアPCE価格指数や、週末2日に発表される11月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)に注目が集まる。このほか、9月S&Pケースシラー20住宅価格指数、11月消費者信頼感指数、11月ADP民間部門雇用者数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、7-9月期GDP改定値、新規失業保険申請件数、11月ISM製造業PMIなど注目の経済指標の発表が多い。企業決算はヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ホーメル・フーズ、セールスフォース、ダラー・ゼネラル、クローガーなどS&P500の9銘柄が発表予定。

 今晩の米経済指標は11月ダラス連銀製造業景況指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:11月21日、14:00)
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