NY株見通しー金融政策の見通しを巡りパウエルFRB議長発言に注目

 今晩のNY市場はパウエルFRB議長発言に注目。昨日はインフレのピークアウト期待が続く中、テスラや半導体株が上昇しナスダック総合が続伸した一方、ヘルスケアなどのディフェンシブ株が利益確定売りに押されダウ平均が反落。S&P500も小幅に下落した。ただ、年初からの5営業日では、ダウ平均が1.12%高、S&P500が1.37%高、ナスダック総合が1.62%高となった。市場では年初の5日間に上昇した年のS&P500は年間でも上昇するというアノマリーが話題になっている。

 今週は足もとのインフレ動向を巡り、12日に発表される米12月消費者物価指数(CPI)や、13日からスタートする企業の第4四半期決算発表が注目されるが、今晩の取引では欧州時間に開催されるスウェーデン中銀主催のシンポジウムでのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言が注目される。

 今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長発言のほか、12月NFIB中小企業楽観度指数、11月卸売在庫・卸売売上高など。主要な企業の決算発表はなし。
(執筆:1月10日、14:00)
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