NY株見通し-来週のFOMCや5月CPI発表を控え神経質な展開か

 今晩のNY市場は様子見か。昨日はエネルギーや資本財などの景気敏感株に見直し買いが入った一方、カナダ銀行(BOC)のサプライズ利上げを受けて米10年債利回りが上昇したことでハイテク株が利益確定売りに押された。ダウ平均はキャタピラー、3M、ゴールドマン・サックス、シェブロン、ボーイングなどの上昇が寄与し、91.74ドル高(+0.27%)となった一方、ハイテク株主体のナスダック総合が1.29%安と大幅反落し、S&P500も0.38%安と反落した。
 今晩の取引では来週13-14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)や13日の米5月消費者物価指数(CPI)の発表を控え、引き続き模様眺めか。新規失業保険申請件数など発表される米経済指標をにらんだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、4月卸売在庫など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:6月8日、14:00)
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