NY株見通し-パウエルFRB議長の議会証言に注目

 今晩のNY市場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に注目。3連休明けの昨日は足もとでハイテク株を中心に大幅高となった反動や、21、21日に予定されるパウエルFRB議長の議会証言を控た様子見姿勢も強まり主要3指数がそろって2日続落した。今晩の取引では今後の金融政策の見通しを巡り、取引時間午前10時から始まるパウエルFRB議長の米下院金融サービス委員会での半期に一度の証言が焦点ととなりそうだ。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通りに利上げが見送られたが、FOMCメンバーのFF金利見通し(ドットプロット)で年内に0.50%(0.25%ずつ2回)の追加利上げの可能性が示された。ただ、金融市場では大幅追加利上げの可能性には懐疑的で、CMEのフェド・ウォッチが示す年末での0.50%の利上げ確率は8%程度にとどまっている。パウエルFRB議長の証言が利上げに積極的なタカ派的内容となれば、利上げ長期化見通しが再び強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長の議会証言のほか、MBA住宅ローン申請指数など。このほか、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演も予定されている。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:6月21日、14:00)
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