NY株見通し-今週はパウエルFRB議長の議会証言に注目

 今週のNY市場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に注目。先週は主要3指数がそろって続伸。ダウ平均が422.34ドル高(+1.25%)と3週続伸となり、S&P500が2.58%高と5週続伸。ナスダック総合は3.25%高と大幅に8週続伸した。S&P500とナスダック総合の週間上昇率は3月以来の大きさとなり、ナスダック総合は2019年以来の長期連騰を記録した。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通り政策金利が据え置かれたものの、メンバーのFF金利見通し(ドットプロット)で年内あと2回(0.50%)の利上げの可能性が示された。しかし、市場では懐疑的な見方も強く、米10年債利回りはFOMC後に低下し、ハイテク株は引き続き堅調に推移した。
 今週は19日(月)がジューンティーンスの祝日で休場で、4日間の取引となるが、今後の金融政策の見通しを巡り、21日と22日に予定されるパウエルFRB議長の議会証言に注目が集まる。このほかの経済指標は6月NAHB住宅市場指数、5月建設許可件数、5月住宅着工件数、MBA住宅ローン申請指数、5月中古住宅販売件数などの住宅関連指標の発表が多いほか、5月景気先行指数、6月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値などが発表される。企業決算はフェデックス、ファクトセット、ダーデン・レストランツ、アクセンチュア、カーマックスなどS&P500採用の5銘柄が発表予定。

 今晩の米国市場はジューンティーンス独立記念日の振替休日で休場。米経済指標は6月NAHB住宅市場指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:6月19日、14:00)
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