NY株見通し-FOMCの結果やパウエルFRB議長会見に注目

 今晩のNY市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に注目。昨日は米5月消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化したことで、6月FOMCでの利上げスキップ見通しが強まり主要3指数がそろって上昇。ダウ平均は6日続伸し、S&P500とナスダック総合も4日続伸し、ともに2022年4月以来の戻り高値更新を続けた。

 今晩は取引時間午後に結果が公表されるFOMCでの利上げの有無や、その後の金融政策の見通しが焦点となる。利上げを巡っては、昨日の5月CPIが予想以上に鈍化したことで3月FOMCまで10回連続で行われた利上げが見送られると予想され、CMEのフェド・ウォッチでは金利据え置き確率が92%に上昇した。ただ、7月FOMCでは利上げが再開されるとの見方が優勢で、政策見通しを巡り、FOMCメンバーの金利見通し(ドットプロット)や、会合後のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見に注目が集まる。今回利上げがスキップされたとしても、今後について引き締めに積極的なタカ派的内容となれば株式市場はネガティブに受け止めそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表やパウエルFRB議長会見のほか、5月生産者物価指数(PPI)、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫など。企業決算は引け後にレナーが発表予定。このほか、ブラックロックが投資家説明会を開催する。(執筆:6月14日、14:00)
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