ドル円、上昇一服 FRB議長の質疑応答始まる

 ドル円は上昇が一服。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言の事前原稿が伝わると、米金融引き締めの長期化観測が高まり円売り・ドル買いが進行。前日の高値142.25円を上抜けて一時142.36円と昨年11月以来7カ月ぶりの高値を付けた。
 ただ、買い一巡後は伸び悩む展開に。市場では「2022年11月11日の高値142.48円がレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれ、23時30分過ぎには142.05円付近まで下押しした。
 なお、パウエルFRB議長は米下院金融サービス委員会での質疑応答で「利上げの初期段階ではスピードが重要だったが、現在はそれほど重要ではない」「より緩やかなペースで金利を引き上げるのが合理的かもしれない」などと述べたと伝わった。

(中村)
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