ニューヨーク外国為替市場概況・26日 ユーロドル、3日ぶり反発

 26日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0906ドルと前営業日NY終値(1.0894ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。米10年債利回りが3.67%台まで低下するとユーロ買い・ドル売りが先行。21時30分前に一時1.0920ドルと日通し高値を更新した。ただ、米10年債利回りが低下幅を縮めると1.0900ドル付近まで伸び悩んだ。
 なお、今日一日の値幅は0.0032ドル程度と小さかった。米経済指標の発表などもなく手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出なかった。市場では「27・28・29日のNYカット(日本時間23時)に行使期限を迎えるまとまった規模のオプションが1.0900ドル近辺に観測されており、同水準を睨んだレンジ取引に収れんしやすい」との声が聞かれた。

 ドル円は4日ぶり反落。終値は143.51円と前営業日NY終値(143.70円)と比べて19銭程度のドル安水準だった。神田財務官や松野官房長官から円安をけん制する発言が伝わり、日本時間夕刻に一時142.94円まで売られた影響が残った。
 ただ、NY市場に限れば下値の堅さが目立った。日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出やすく、24時前には143.71円付近まで上昇し、アジア時間に付けた日通し高値143.73円に迫った。

 ユーロ円は小幅続落。終値は156.52円と前営業日NY終値(156.66円)と比べて14銭程度のユーロ安水準。欧州市場では独経済指標の下振れを受けて一時155.75円まで売られたものの、NY市場ではドル円の持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが優勢に。24時前には156.71円付近まで値を戻した。

本日の参考レンジ
ドル円:142.94円 - 143.73円
ユーロドル:1.0888ドル - 1.0920ドル
ユーロ円:155.75円 - 156.74円

(中村)
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