ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、堅調

 30日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは堅調。24時時点では1.0910ドルと22時時点(1.0896ドル)と比べて0.0014ドル程度のユーロ高水準だった。米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を判断するうえで重視している5月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターが前年比4.6%上昇と予想の4.7%を下回ったことが分かると、全般ドル売りが先行。欧米株価の上昇を背景にリスク・オンのドル売りも出て、一時1.0932ドルと日通し高値を更新した。
 なお、欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数は1.2%超上昇したほか、ダウ平均は270ドル超上げた。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では157.69円と22時時点(157.42円)と比べて27銭程度のユーロ高水準。欧米株高を背景に投資家のリスク志向が改善すると、円売り・ユーロ買いが優勢となった。23時30分前に一時157.78円と日通し高値を更新した。

 ドル円は下げ渋り。24時時点では144.54円と22時時点(144.46円)と比べて8銭程度のドル高水準となった。米インフレ指標の鈍化を受けて全般ドル売りが進むと、23時30分過ぎに一時144.21円と日通し安値を更新した。ただ、前日の安値144.14円が目先サポートとして働くと下げ渋った。ユーロ円などクロス円の上昇も相場を下支えした。

 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは急落。対ドルでは一時2万9520ドル前後まで下落したほか、対円では427万円台まで売られた。米証券取引委員会(SEC)が「現物(スポット)のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請は不十分」との見解を示したと伝わると、仮想通貨全般に売りが出た。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.21円 - 145.07円
ユーロドル:1.0835ドル - 1.0932ドル
ユーロ円:156.70円 - 157.78円

(中村)
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