ニューヨーク外国為替市場概況・3日 ドル円、反発

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は144.68円と前営業日NY終値(144.31円)と比べて37銭程度のドル高水準だった。6月米ISM製造業景況指数が46.0と予想の47.2を下回ったことが伝わると、米長期金利の低下とともに円買い・ドル売りが先行。前週末の安値144.21円や6月29日の安値144.14円を下抜けて一時143.99円まで値を下げた。
 ただ、日米金融政策の方向性の違いに着目した円売り・ドル買いが出ると144.74円付近まで持ち直した。米長期金利が上昇に転じたことなども相場を下支えした。

 ユーロドルは小幅ながら続伸。終値は1.0912ドルと前営業日NY終値(1.0909ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。米ISM製造業景況指数の下振れをきっかけに全般ドル売りが優勢になると一時1.0934ドルと日通し高値を付けたものの、米長期金利が上昇に転じると伸び悩んだ。
 もっとも、NY午後に入ると1.09ドル台前半で値動きが鈍った。本日は独立記念日の前日で米債券・株式が短縮取引となったため、取引参加者が少なく市場流動性が低下。大きな方向感が出なかった。

 ユーロ円は続伸。終値は157.89円と前営業日NY終値(157.44円)と比べて45銭程度のユーロ高水準。日本時間夕刻に一時157.26円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。2時前には157.96円と日通し高値を付けた。ドル円の持ち直しやユーロドルの上昇につれた買いが入った。なお、市場では「6月28日に付けた約15年ぶりの高値158.00円がレジスタンスとして意識されている」との指摘があった。

本日の参考レンジ
ドル円:143.99円 - 144.91円
ユーロドル:1.0871ドル - 1.0934ドル
ユーロ円:157.26円 - 157.96円

(中村)
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