欧州外国為替市場概況・20時 ユーロ円、軟調

 5日の欧州外国為替市場でユーロ円は軟調。20時時点では156.90円と17時時点(157.24円)と比べて34銭程度のユーロ安水準だった。6月ユーロ圏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を下回ったほか、欧州中央銀行(ECB)調査による1年先の期待インフレ率が前回から低下したことを受けてユーロ安が進行。ナイト・セッションの日経平均先物が300円下落したことも売りを促し、一時156.79円まで売り込まれた。
 6月30日安値の156.70円が目先のサポートとして意識されると157.20円台まで下値を切り上げたものの、豪ドル円やカナダドル円など資源国通貨のクロス円が一段と下落したため反発力は弱い。

 ドル円は戻りが鈍い。20時時点では144.23円と17時時点(144.44円)と比べて21銭程度のドル安水準だった。米2年債利回りの低下幅拡大に加え、ナイト・セッションの日経平均先物が300円下落したことが嫌気されて、一時144.21円と昨日安値に面合わせした。対資源国通貨を中心に円高が加速したため、その後の戻りも限定的となっている。

 ユーロドルは20時時点では1.0878ドルと17時時点(1.0886ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ圏のインフレ期待低下を受けて1.0867ドルまで下落。一巡後は下げ渋る場面があったが1.09ドル台回復には失敗している。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:144.21円 - 144.73円
ユーロドル:1.0867ドル - 1.0908ドル
ユーロ円:156.79円 - 157.72円

(越後)
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