欧州外国為替市場概況・22時 ユーロ円、上値抑えられる

 15日の欧州外国為替市場でユーロ円は上値が抑えられる。22時時点では152.85円と20時時点(153.03円)と比べて18銭程度のユーロ安水準だった。ECBの政策金利発表後にユーロドルが強含んだことで、ユーロ円は153.39円まで上値を広げた。しかし、ラガルドECB総裁の会見中にユーロドルの買いが一服となった反面、ドル円は上値が重い動きになっていることで、ユーロ円は一転152.74円前後まで下押しし、上値が抑えられた。
 
 ドル円は弱含み。22時時点では140.70円と20時時点(141.15円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数の結果が市場予想より悪化すると、米金利が徐々に低下幅を広げた。ドル円は米金利の低下に連れて、22時過ぎには140.65円付近まで下押しした。なお、米10年債利回りは3.75%台まで低下している。

 ユーロドルは買い一服。22時時点では1.0863ドルと20時時点(1.0842ドル)と比べて0.0021ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)は市場予想通りに0.25%の利上げに踏み切ったが、今年・来年のコアインフレ率見通しを引き上げしたことなどを受けてユーロドルは1.0881ドルまで強含んだ。また、金利を十分に景気抑制的な水準にすることを確実にするとの声明文もユーロの支えになった。しかし、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が会見で「インフレ率の低下は広範な範囲に及んだ」などと発言すると買いは一服となっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:139.94円 - 141.50円
ユーロドル:1.0804ドル - 1.0881ドル
ユーロ円:151.61円 - 153.39円


(松井)
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