今日の株式見通し-上値が重いか 米国株は雇用統計を受けて下落

 東京市場は上値が重いか。先週末の米国株は下落。ダウ平均は187ドル安の33734ドルで取引を終えた。6月雇用統計では、非農業部門雇用者数が20.9万人増となってこちらは市場予想を下回ったものの、平均賃金の伸びが予想を上回ったことで、インフレ長期化への警戒がくすぶり続けた。強弱入り交じる内容を受けて指数の方向性は定まらなかったが、終盤に大きく値を消して下落で終えた。米国の長期金利は、2年債利回りは低下した一方、10年債利回りは上昇。ドル円は足元142円20銭近辺とドル安・円高に振れている。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて35円高の32465円、ドル建てが90円高の32520円で取引を終えた。

 米国株は下落したが、売り一辺倒ではなかった。CME225先物は下落スタートを示唆しておらず、日本株は先週に大きく下げた分、買いが先行すると思われる。ただ、米国株の引け味が悪かったこと、米10年債利回りの上昇が続く中で円安には一服感が出てきていることなどから、押し目買いは恐る恐るになるだろう。今週は12日(水)に米6月消費者物価指数の発表があり、この結果を見極めたい局面。気持ち強めに始まった後は伸び悩み、場中は様子見姿勢の強い地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは32200円-32600円
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