NYマーケットダイジェスト・21日 ダウ10連騰・円安・ドル高
(21日終値)
ドル・円相場:1ドル=141.73円(前営業日比△1.66円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.68円(△1.78円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1124ドル(▲0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:35227.69ドル(△2.51ドル)
ナスダック総合株価指数:14032.80(▲30.51)
10年物米国債利回り:3.84%(▲0.01%)
WTI原油先物9月限:1バレル=77.07ドル(△1.42ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1966.6ドル(▲4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。日本時間夕刻に「日銀は来週27-28日の金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)などの金融政策を修正する可能性は低く、大規模緩和を維持する公算が大きい」との観測報道が伝わり、一時141.96円まで急伸した影響が残った。
NY市場では一時141.22円付近まで上げ幅を縮める場面もあったが、下押しは限定的だった。23時過ぎには141.87円付近まで買われ、142円を再びうかがう展開となった。
なお、神田真人財務官は円急落について「緊張感を持って注視をしている。過度な変動は望ましくないという観点からあらゆる手段を排除せずに検討する」と述べたほか、日銀の金融政策については「市場では何らかの修正がある可能性を巡って様々な期待、憶測が広がっている」と指摘した。
・ユーロドルは小幅ながら4日続落。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が後退する中、ユーロ売り・ドル買いが進行。前日の安値1.1119ドルを下抜けて一時1.1108ドルまで値を下げた。
ただ、売り一巡後はユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入り下げ渋った。ユーロ豪ドルは一時1.6540豪ドル、ユーロNZドルは1.8052NZドル、ユーロカナダドルは1.4715カナダドル、ユーロポンドは0.8680ポンドまで値を上げた。
・ユーロ円は反発。「日銀は来週の金融政策決定会合でYCC修正を見送る方針」との観測報道が相次ぐと、欧州序盤に一時158.05円と2008年9月以来約15年ぶりの高値を更新した。22時前には157.16円付近まで伸び悩んだものの、下押しは限定的となり、取引終了間際には157.82円付近まで強含んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は10日続伸し、昨年3月30日以来約1年4カ月ぶりの高値となった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が後退する中、株式への買いが続いた。ただ、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、利益確定目的の売りも出やすく上値は限定的だった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。19日発表の決算内容が嫌気されて動画配信のネットフリックスや電気自動車(EV)のテスラへの売りが継続した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。新規材料に乏しい中、週末を控えたポジション調整目的の買いが入った。もっとも、来週25-26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、値動きは小幅にとどまった。
・原油先物相場は続伸。中国が景気刺激策として自動車販売を促進する措置を発表したことで、中国の原油需要増大期待から原油先物は続伸した。ドルがほぼ全通貨で買われたことで、ドルで取引される原油先物は割高感から上値が抑えられる場面もあったが、原油の買い需要は根強かった。なお、週を通すと原油先物は2%超上昇した。
・金先物相場は続落。ドルが多くの通貨で強含んだことで、ドルで取引される金先物は割高感から続落した。米株式市場が堅調な動きを見せていることも重しになった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=141.73円(前営業日比△1.66円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.68円(△1.78円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1124ドル(▲0.0006ドル)
ダウ工業株30種平均:35227.69ドル(△2.51ドル)
ナスダック総合株価指数:14032.80(▲30.51)
10年物米国債利回り:3.84%(▲0.01%)
WTI原油先物9月限:1バレル=77.07ドル(△1.42ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1966.6ドル(▲4.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
特になし
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。日本時間夕刻に「日銀は来週27-28日の金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)などの金融政策を修正する可能性は低く、大規模緩和を維持する公算が大きい」との観測報道が伝わり、一時141.96円まで急伸した影響が残った。
NY市場では一時141.22円付近まで上げ幅を縮める場面もあったが、下押しは限定的だった。23時過ぎには141.87円付近まで買われ、142円を再びうかがう展開となった。
なお、神田真人財務官は円急落について「緊張感を持って注視をしている。過度な変動は望ましくないという観点からあらゆる手段を排除せずに検討する」と述べたほか、日銀の金融政策については「市場では何らかの修正がある可能性を巡って様々な期待、憶測が広がっている」と指摘した。
・ユーロドルは小幅ながら4日続落。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が後退する中、ユーロ売り・ドル買いが進行。前日の安値1.1119ドルを下抜けて一時1.1108ドルまで値を下げた。
ただ、売り一巡後はユーロクロスの上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入り下げ渋った。ユーロ豪ドルは一時1.6540豪ドル、ユーロNZドルは1.8052NZドル、ユーロカナダドルは1.4715カナダドル、ユーロポンドは0.8680ポンドまで値を上げた。
・ユーロ円は反発。「日銀は来週の金融政策決定会合でYCC修正を見送る方針」との観測報道が相次ぐと、欧州序盤に一時158.05円と2008年9月以来約15年ぶりの高値を更新した。22時前には157.16円付近まで伸び悩んだものの、下押しは限定的となり、取引終了間際には157.82円付近まで強含んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は10日続伸し、昨年3月30日以来約1年4カ月ぶりの高値となった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が後退する中、株式への買いが続いた。ただ、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、利益確定目的の売りも出やすく上値は限定的だった。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。19日発表の決算内容が嫌気されて動画配信のネットフリックスや電気自動車(EV)のテスラへの売りが継続した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。新規材料に乏しい中、週末を控えたポジション調整目的の買いが入った。もっとも、来週25-26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、値動きは小幅にとどまった。
・原油先物相場は続伸。中国が景気刺激策として自動車販売を促進する措置を発表したことで、中国の原油需要増大期待から原油先物は続伸した。ドルがほぼ全通貨で買われたことで、ドルで取引される原油先物は割高感から上値が抑えられる場面もあったが、原油の買い需要は根強かった。なお、週を通すと原油先物は2%超上昇した。
・金先物相場は続落。ドルが多くの通貨で強含んだことで、ドルで取引される金先物は割高感から続落した。米株式市場が堅調な動きを見せていることも重しになった。
(中村)