NYマーケットダイジェスト・19日 株年初来高値・長期金利低下・ドル底堅い
(19日終値)
ドル・円相場:1ドル=139.65円(前営業日比△0.82円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.43円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1201ドル(▲0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:35061.21ドル(△109.28ドル)
ナスダック総合株価指数:14358.02(△4.38)
10年物米国債利回り:3.75%(▲0.03%)
WTI原油先物8月限:1バレル=75.35ドル(▲0.40ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1980.8ドル(横ばい)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 1.1% 0.9%
6月米住宅着工件数 143.4万件 155.9万件・改
建設許可件数 144.0万件 149.6万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。前日の植田和男日銀総裁の発言を受けて、日銀の大規模金融緩和策の修正観測が後退する中、23時30分前に一時139.99円と欧州時間に付けた日通し高値に面合わせした。
ただ、節目の140.00円手前では上値が重くなった。米10年債利回りが3.73%台まで低下したことが相場の重しとなったほか、50日移動平均線の140.38円や12日の高値140.39円がレジスタンスとして意識された。
・ユーロドルは続落。欧州序盤に一時1.1240ドルと日通し高値を付けたものの、前日に付けた約1年5カ月ぶりの高値1.1276ドルがレジスタンスとして働くと失速した。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が後退する中、24時前に一時1.1175ドルと日通し安値を更新した。市場では「今夏以降、ECBが利上げを一時停止する可能性が意識されている」との声が聞かれた。
なお、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「あと0.25%の利上げで十分」「インフレは低下しており、さらなる引き締めは経済に悪影響を与える可能性」などと述べた。
・ユーロ円は上昇。欧州時間に一時157.21円まで上昇した影響が残ったものの、NY市場に限れば上値の重さが目立った。ECBの利上げ継続観測が後退する中、24時頃には156.16円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は8日続伸し、昨年4月20日以来約1年3カ月ぶりの高値となった。前週発表の米インフレ指標の下振れを受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が後退する中、株式への買いが続いた。なお、ゴールドマン・サックスの四半期決算は売上高が予想を上回った一方、1株当たり利益(EPS)は予想を下回った。同社の株価は1%超上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も小幅ながら3日続伸し、昨年4月4日以来約1年3カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。英インフレ指標の下振れで英国債相場が大幅に上昇すると、米国債にも買いが波及した。米金融引き締め長期化観測が後退していることも相場を下支えした。
・原油先物相場は反落。米金利が低下し、米株が上げ幅を広げると、原油先物は買いが先行し一時77ドル手前まで上昇した。しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫、ガソリン在庫がともに減少幅が予想を下回ると、一転売られ上げ幅を削った。引けにかけては更に売りが優勢になり、小幅に反落して引けた。
・金先物相場は横ばい。英国の消費者物価指数(CPI)が予想より下振れたこともあり、ドルが多くの通貨で堅調に推移し、ドルで取引される金先物は割高感から弱含む場面があった。しかし、米金利が低下したこともあり、一方的な動きにはならず前日比横ばいで引けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=139.65円(前営業日比△0.82円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.43円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1201ドル(▲0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:35061.21ドル(△109.28ドル)
ナスダック総合株価指数:14358.02(△4.38)
10年物米国債利回り:3.75%(▲0.03%)
WTI原油先物8月限:1バレル=75.35ドル(▲0.40ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1980.8ドル(横ばい)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数(前週比) 1.1% 0.9%
6月米住宅着工件数 143.4万件 155.9万件・改
建設許可件数 144.0万件 149.6万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続伸。前日の植田和男日銀総裁の発言を受けて、日銀の大規模金融緩和策の修正観測が後退する中、23時30分前に一時139.99円と欧州時間に付けた日通し高値に面合わせした。
ただ、節目の140.00円手前では上値が重くなった。米10年債利回りが3.73%台まで低下したことが相場の重しとなったほか、50日移動平均線の140.38円や12日の高値140.39円がレジスタンスとして意識された。
・ユーロドルは続落。欧州序盤に一時1.1240ドルと日通し高値を付けたものの、前日に付けた約1年5カ月ぶりの高値1.1276ドルがレジスタンスとして働くと失速した。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が後退する中、24時前に一時1.1175ドルと日通し安値を更新した。市場では「今夏以降、ECBが利上げを一時停止する可能性が意識されている」との声が聞かれた。
なお、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「あと0.25%の利上げで十分」「インフレは低下しており、さらなる引き締めは経済に悪影響を与える可能性」などと述べた。
・ユーロ円は上昇。欧州時間に一時157.21円まで上昇した影響が残ったものの、NY市場に限れば上値の重さが目立った。ECBの利上げ継続観測が後退する中、24時頃には156.16円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は8日続伸し、昨年4月20日以来約1年3カ月ぶりの高値となった。前週発表の米インフレ指標の下振れを受けて、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が後退する中、株式への買いが続いた。なお、ゴールドマン・サックスの四半期決算は売上高が予想を上回った一方、1株当たり利益(EPS)は予想を下回った。同社の株価は1%超上昇した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も小幅ながら3日続伸し、昨年4月4日以来約1年3カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。英インフレ指標の下振れで英国債相場が大幅に上昇すると、米国債にも買いが波及した。米金融引き締め長期化観測が後退していることも相場を下支えした。
・原油先物相場は反落。米金利が低下し、米株が上げ幅を広げると、原油先物は買いが先行し一時77ドル手前まで上昇した。しかし、米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫、ガソリン在庫がともに減少幅が予想を下回ると、一転売られ上げ幅を削った。引けにかけては更に売りが優勢になり、小幅に反落して引けた。
・金先物相場は横ばい。英国の消費者物価指数(CPI)が予想より下振れたこともあり、ドルが多くの通貨で堅調に推移し、ドルで取引される金先物は割高感から弱含む場面があった。しかし、米金利が低下したこともあり、一方的な動きにはならず前日比横ばいで引けた。
(中村)