欧州マーケットダイジェスト・24日 株まちまち・金利低下・ユーロ安

(24日終値:25日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=141.45円(24日15時時点比▲0.11円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.65円(▲0.93円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1075ドル(▲0.0056ドル)
FTSE100種総合株価指数:7678.59(前営業日比△14.86)
ドイツ株式指数(DAX):16190.95(△13.73)
10年物英国債利回り:4.256%(▲0.024%)
10年物独国債利回り:2.425%(▲0.044%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)       <発表値>    <前回発表値>
7月仏製造業PMI速報値        44.5        46.0
7月仏サービス部門PMI速報値     47.4        48.0
7月独製造業PMI速報値        38.8        40.6
7月独サービス部門PMI速報値     52.0        54.1
7月ユーロ圏製造業PMI速報値     42.7        43.4
7月ユーロ圏サービス部門PMI速報値  51.1        52.0
7月英製造業PMI速報値        45.0        46.5
7月英サービス部門PMI速報値     51.5        53.7

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは頭が重かった。欧州勢参入直後は一時1.1147ドルと日通し高値を付けたものの、仏・独・ユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値が軒並み予想を下回ったことが分かると、ユーロ圏景気の先行き不安が高まり一転下落した。欧州中央銀行(ECB)が今夏以降も利上げを継続するとの観測が後退し、欧州債利回りが低下したこともユーロの重し。17時30分過ぎに一時1.1066ドルと日通し安値を更新した。その後の戻りも1.1109ドル付近にとどまった。

・ポンドドルも頭が重かった。16時過ぎに一時1.2884ドルと本日高値を付けたものの、7月英製造業・サービス部門PMI速報値が予想を下回ったことが分かると一転売りが優勢に。23時30分前には一時1.2798ドルと本日安値を更新した。ポンド円も一時本日安値となる180.77円まで値を下げた。

・ドル円は小安い。ユーロ円やポンド円などの下落につれた円買い・ドル売りが入ったほか、米10年債利回りが3.78%台まで低下したことが相場の重しとなり、しばらくはさえない展開が続いた。
 NYの取引時間帯に入ると、7月の米サービス部門・総合PMI速報値が予想を下回ったことが伝わり一時140.76円と日通し安値を付けたものの、製造業PMI速報値が予想を上回ったこともあり下押しは限定的だった。米10年債利回りが上昇に転じると買い戻しが次第に強まり、141.48円付近まで下げ渋った。

・ユーロ円は弱含み。低調なユーロ圏PMI速報値を受けて欧州の景気悪化懸念が高まる中、22時30分前に一時156.24円と本日安値を付けた。その後の戻りも156.69円付近にとどまった。

・ロンドン株式相場は5日続伸。前週末まで4日続伸した反動で利益確定目的の売りが先行したものの、本日の米国株相場が上昇すると英株にも買いが波及したため終盤持ち直した。原油高を背景にBPやシェルなどエネルギー株が上昇したほか、リオ・ティントやグレンコアなど素材株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は小反発。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)やECB定例理事会など重要イベントが相次ぐことから、様子見ムードが強く大きな方向感は出なかった。個別ではザルトリウス(2.51%高)やキアゲン(1.98%高)、コンチネンタル(1.72%高)などの上昇が目立った。半面、フレゼニウス(1.65%安)やハイデルベルク・マテリアルズ(1.54%安)などが売られた。

・欧州債券相場は上昇。7月のユーロ圏PMI速報値が予想を下回ったことが分かると、ユーロ圏経済の成長鈍化への懸念が高まり、ECBの利上げ継続観測が後退。独国債に買いが集まった。

(中村)
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