欧州マーケットダイジェスト・19日 株まちまち・ポンド安・ユーロ頭重い
(19日終値:20日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=139.58円(19日15時時点比△0.24円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.31円(▲0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1199ドル(▲0.0036ドル)
FTSE100種総合株価指数:7588.20(前営業日比△134.51)
ドイツ株式指数(DAX):16108.93(▲16.56)
10年物英国債利回り:4.215%(▲0.116%)
10年物独国債利回り:2.438%(△0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.1% 0.7%
前年比 7.9% 8.7%
CPIコア指数(前年比) 6.9% 7.1%
6月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.3% 0.7%
前年比 10.7% 11.3%
6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 5.5% 5.5%
6月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 5.5% 5.4%
5月ユーロ圏建設支出
前月比 0.2% ▲0.6%・改
前年比 0.1% 0.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは下落。6月英消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、昨年3月以来の水準に鈍化したことが分かると、高インフレ継続への過度な懸念が後退しポンド売り・ドル買いが優勢となった。24時前に一時1.2868ドルと11日以来の安値を付けた。ユーロポンドは一時0.8701ポンドと約2カ月ぶりのユーロ高・ポンド安水準を更新した。
なお、金利先物市場では英中銀(BOE)の利上げの最終到達点の見通しが6%を下回る水準まで切り下がった。
・ドル円は底堅い動き。前日の植田和男日銀総裁の発言を受けて、日銀の大規模金融緩和策の修正観測が後退する中、欧州市場でも円売り・ドル買いの流れが継続した。20時30分前に一時139.99円と日通し高値を付けた。その後139.39円付近まで下押しする場面もあったが、23時30分前には再び139.99円まで値を上げた。
ただ、140円台に乗せることは出来なかった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、節目の140.00円や50日移動平均線の140.38円、12日の高値140.39円がレジスタンスとして意識された。
・ユーロドルは頭が重かった。18時30分過ぎに一時1.1240ドルと日通し高値を付けたものの、前日に付けた約1年5カ月ぶりの高値1.1276ドルがレジスタンスとして働くと失速した。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が後退する中、24時前に一時1.1175ドルと日通し安値を更新した。市場では「今夏以降、ECBが利上げを一時停止する可能性が意識されている」との声が聞かれた。
なお、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「あと0.25%の利上げで十分」「インフレは低下しており、さらなる引き締めは経済に悪影響を与える可能性」などと述べた。
・ユーロ円は上値が重かった。18時30分前に一時157.21円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。ECBの利上げ継続観測が後退する中、24時前には156.16円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は大幅に続伸。6月英CPIが予想を下回り、昨年3月以来の水準に鈍化したことが分かると、高インフレ継続への過度な懸念が後退し、幅広いセクターに買いが入った。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株の上昇が目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株が堅調に推移した。
・フランクフルト株式相場は小反落。前日の米国株の上昇などを受けて続伸して始まったものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。引けにかけては下げに転じ、小幅に反落して取引を終えた。個別ではコベストロ(2.90%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(1.32%安)、ミュンヘン再保険(1.28%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が大幅に上昇した。英CPIの下振れを受けた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=139.58円(19日15時時点比△0.24円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=156.31円(▲0.24円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1199ドル(▲0.0036ドル)
FTSE100種総合株価指数:7588.20(前営業日比△134.51)
ドイツ株式指数(DAX):16108.93(▲16.56)
10年物英国債利回り:4.215%(▲0.116%)
10年物独国債利回り:2.438%(△0.049%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標) <発表値> <前回発表値>
6月英消費者物価指数(CPI)
前月比 0.1% 0.7%
前年比 7.9% 8.7%
CPIコア指数(前年比) 6.9% 7.1%
6月英小売物価指数(RPI)
前月比 0.3% 0.7%
前年比 10.7% 11.3%
6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
前年比 5.5% 5.5%
6月ユーロ圏HICPコア改定値
前年比 5.5% 5.4%
5月ユーロ圏建設支出
前月比 0.2% ▲0.6%・改
前年比 0.1% 0.4%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ポンドドルは下落。6月英消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、昨年3月以来の水準に鈍化したことが分かると、高インフレ継続への過度な懸念が後退しポンド売り・ドル買いが優勢となった。24時前に一時1.2868ドルと11日以来の安値を付けた。ユーロポンドは一時0.8701ポンドと約2カ月ぶりのユーロ高・ポンド安水準を更新した。
なお、金利先物市場では英中銀(BOE)の利上げの最終到達点の見通しが6%を下回る水準まで切り下がった。
・ドル円は底堅い動き。前日の植田和男日銀総裁の発言を受けて、日銀の大規模金融緩和策の修正観測が後退する中、欧州市場でも円売り・ドル買いの流れが継続した。20時30分前に一時139.99円と日通し高値を付けた。その後139.39円付近まで下押しする場面もあったが、23時30分前には再び139.99円まで値を上げた。
ただ、140円台に乗せることは出来なかった。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、節目の140.00円や50日移動平均線の140.38円、12日の高値140.39円がレジスタンスとして意識された。
・ユーロドルは頭が重かった。18時30分過ぎに一時1.1240ドルと日通し高値を付けたものの、前日に付けた約1年5カ月ぶりの高値1.1276ドルがレジスタンスとして働くと失速した。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が後退する中、24時前に一時1.1175ドルと日通し安値を更新した。市場では「今夏以降、ECBが利上げを一時停止する可能性が意識されている」との声が聞かれた。
なお、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「あと0.25%の利上げで十分」「インフレは低下しており、さらなる引き締めは経済に悪影響を与える可能性」などと述べた。
・ユーロ円は上値が重かった。18時30分前に一時157.21円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に弱含んだ。ECBの利上げ継続観測が後退する中、24時前には156.16円付近まで下押しした。
・ロンドン株式相場は大幅に続伸。6月英CPIが予想を下回り、昨年3月以来の水準に鈍化したことが分かると、高インフレ継続への過度な懸念が後退し、幅広いセクターに買いが入った。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株の上昇が目立ったほか、BPやシェルなどエネルギー株が堅調に推移した。
・フランクフルト株式相場は小反落。前日の米国株の上昇などを受けて続伸して始まったものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなった。引けにかけては下げに転じ、小幅に反落して取引を終えた。個別ではコベストロ(2.90%安)やダイムラー・トラック・ホールディング(1.32%安)、ミュンヘン再保険(1.28%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は英国債が大幅に上昇した。英CPIの下振れを受けた。
(中村)