欧州外国為替市場概況・22時 ユーロドル、売り優勢

 27日の欧州外国為替市場でユーロドルは売り優勢。22時時点では1.1058ドルと20時時点(1.1137ドル)と比べて0.0079ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)が予想通り0.25%の利上げを決定したが、声明で「金利は必要な限り、十分に制限的な水準に設定されることになる」との見解が示されたことで、9月以降の利上げ観測が後退すると売りが進行。4-6月期米国内総生産(GDP)速報値や6月米耐久財受注額など強い米経済指標が相次いだことも売りを促したほか、ラガルドECB総裁が記者会見で「短期的な景気見通しは悪化」「サービス業の勢いは減速し、製造業も弱い外需によって抑制されている」「経済とインフレの見通しは極めて不透明」とハト派的な発言をすると売りが加速。一時1.1037ドルまで下落した。

 ドル円は堅調。22時時点では140.73円と20時時点(140.23円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。対ユーロでドル高が進んだうえ、米経済指標が軒並み強かったことで米長期金利が上昇すると一時140.78円の高値まで買い上げられた。

 ユーロ円は失速。22時時点では155.63円と20時時点(156.17円)と比べて54銭程度のユーロ安水準だった。ECBの利上げ観測後退からユーロが全般売られると155.20円台まで売りに押された。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:139.38円 - 140.78円
ユーロドル:1.1037ドル - 1.1150ドル
ユーロ円:154.89円 - 156.24円


(越後)
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