欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、底堅い

 27日の欧州外国為替市場でユーロドルは底堅い。20時時点では1.0951ドルと17時時点(1.0939ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「ターミナルレート(利上げの最終到達点)に到達した兆候はない」「ユーロ圏のインフレは高すぎる」などの見解を示したことを手掛かりにユーロ買いが進行。シムカス・リトアニア中銀総裁からもタカ派的な見解が伝わるなか、一時1.0953ドルまで本日高値を更新した。

 ユーロ円は堅調。20時時点では157.41円と17時時点(156.99円)と比べて42銭程度のユーロ高水準だった。全般にユーロ買いが進んだ流れに沿って、2008年9月以来の高値となる157.45円まで上値を伸ばした。

 ドル円は買いが一服。20時時点では143.73円と17時時点(143.51円)と比べて22銭程度のドル高水準だった。ユーロ円など欧州のクロス円が全般上昇したことに伴い、一時143.94円まで年初来の高値を更新した。ただ、政府・日銀による円買い介入への警戒感などもあり、144.00円手前で上値の重さが意識されると、その後はやや調整売りに押された。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.29円 - 143.94円
ユーロドル:1.0902ドル - 1.0953ドル
ユーロ円:156.40円 - 157.45円

(岩間)
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