欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、下げ渋り

 8日の欧州外国為替市場でドル円は下げ渋る展開。22時時点では143.16円と20時時点(143.22円)と比べて6銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが一時3.98%まで低下したことで、一時142.86円前後まで弱含んだものの、その後は米金利の低下一服に伴って143.10円台まで下げ渋った。
 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「しばらく金利を安定させる必要があるだろう」とややハト派的な見解を述べた一方、バーキン米リッチモンド連銀総裁は「インフレ率は依然として高すぎる」とタカ派的な見解を述べた。

 ユーロドルは弱含み。22時時点では1.0943ドルと20時時点(1.0953ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。独10年債利回りの低下やイタリア政府がイタリア金融機関の超過利潤への課税を承認したことを嫌気した売りが続き、一時1.0935ドルまで下値を広げた。

 ユーロ円は22時時点では156.66円と20時時点(156.88円)と比べて22銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの下落に連れ安となり、一時156.35円まで下値を広げた。

 ポンドドルは、英10年債利回りの低下を受けて1.2684ドル、ポンド円は181.39円まで下値を広げた。
 豪ドル/ドルは0.6500ドル、豪ドル円は92.90円まで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.41円 - 143.43円
ユーロドル:1.0935ドル - 1.1011ドル
ユーロ円:156.35円 - 157.75円

(山下)
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