ニューヨーク外国為替市場概況・9日 ドル円、3日続伸
9日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は143.73円と前営業日NY終値(143.38円)と比べて35銭程度のドル高水準だった。イタリア政府が前日の株式市場混乱の収拾を図るため、銀行の「超過利潤」に課す新税の縮小を表明するとイタリア株中心に欧州株相場が反発。投資家のリスク回避姿勢が和らぎ円売り・ドル買いが先行した。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローが観測されると、一時143.73円まで値を上げた。
フィキシング通過後は米10年債利回りが低下に転じたことが相場の重しとなったほか、3日の高値143.89円がレジスタンスとして意識されたため、伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。4時30分前には一時143.75円と日通し高値を更新した。
ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0974ドルと前営業日NY終値(1.0956ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準だった。イタリア政府は銀行の「超過利潤」に課す新税の一部を撤回し、多くの銀行にとって影響を抑制する措置を導入すると表明。前日に大幅安となっていた欧州の主要株価指数が反発すると、投資家のリスク回避姿勢が後退しユーロ買いが優勢となった。23時過ぎには一時1.0995ドルと日通し高値を更新した。
ただ、買い一巡後はもみ合いに転じた。明日10日の7月米消費者物価指数(CPI)や11日の7月米卸売物価指数(PPI)など、注目度の高い米経済指標の発表を控えて様子見ムードが広がった。NY時間の値幅は0.0033ドル程度と比較的小さかった。
ユーロ円は3日続伸。終値は157.76円と前営業日NY終値(157.10円)と比べて66銭程度のユーロ高水準。イタリア株中心に欧州株相場が反発すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し、円売り・ユーロ買いが優勢となった。24時前に一時157.90円と本日高値を更新した。その後の下押しも157.48円付近にとどまった。
メキシコペソは堅調だった。WTI原油先物相場が昨年11月以来9カ月ぶりの高値を更新すると、産油国通貨とされるメキシコペソに買いが入った。ドルペソは一時17.0497ペソ、ペソ円は8.43円までペソ高に振れた。
本日の参考レンジ
ドル円:143.00円 - 143.75円
ユーロドル:1.0952ドル - 1.0995ドル
ユーロ円:156.92円 - 157.90円
(中村)
フィキシング通過後は米10年債利回りが低下に転じたことが相場の重しとなったほか、3日の高値143.89円がレジスタンスとして意識されたため、伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。4時30分前には一時143.75円と日通し高値を更新した。
ユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.0974ドルと前営業日NY終値(1.0956ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ高水準だった。イタリア政府は銀行の「超過利潤」に課す新税の一部を撤回し、多くの銀行にとって影響を抑制する措置を導入すると表明。前日に大幅安となっていた欧州の主要株価指数が反発すると、投資家のリスク回避姿勢が後退しユーロ買いが優勢となった。23時過ぎには一時1.0995ドルと日通し高値を更新した。
ただ、買い一巡後はもみ合いに転じた。明日10日の7月米消費者物価指数(CPI)や11日の7月米卸売物価指数(PPI)など、注目度の高い米経済指標の発表を控えて様子見ムードが広がった。NY時間の値幅は0.0033ドル程度と比較的小さかった。
ユーロ円は3日続伸。終値は157.76円と前営業日NY終値(157.10円)と比べて66銭程度のユーロ高水準。イタリア株中心に欧州株相場が反発すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し、円売り・ユーロ買いが優勢となった。24時前に一時157.90円と本日高値を更新した。その後の下押しも157.48円付近にとどまった。
メキシコペソは堅調だった。WTI原油先物相場が昨年11月以来9カ月ぶりの高値を更新すると、産油国通貨とされるメキシコペソに買いが入った。ドルペソは一時17.0497ペソ、ペソ円は8.43円までペソ高に振れた。
本日の参考レンジ
ドル円:143.00円 - 143.75円
ユーロドル:1.0952ドル - 1.0995ドル
ユーロ円:156.92円 - 157.90円
(中村)