ニューヨーク外国為替市場概況・7日 ドル円、3日ぶり反発

 7日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反発。終値は142.50円と前営業日NY終値(141.76円)と比べて74銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが4.06%台まで上昇幅を縮めると円買い・ドル売りが先行。23時前に一時141.80円付近まで下押しした。
 ただ、アジア時間に付けた日通し安値141.52円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ダウ平均が一時430ドル超上昇したことで、リスク・オンの円売り・ドル買いも出て、1時30分前に142.58円と日通し高値を更新した。
 なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は7日付のニューヨーク・タイムズ紙(NYT)で、「政策金利はピークにかなり近づいている」「追加利上げの是非については率直に言って、何も決まっていない」「今後の政策判断はデータ次第」「データ次第では来年初めの利下げの可能性を排除しない」との考えを示したと伝わった。

 ユーロ円は上昇。終値は156.79円と前営業日NY終値(156.06円)と比べて73銭程度のユーロ高水準。しばらくは156円台前半でのもみ合いが続いていたが、米国株相場の上昇をきっかけにリスク・オンの円売り・ユーロ買いが優勢になると、3時過ぎに一時156.85円と日通し高値を更新した。

 ユーロドルは3営業日ぶりに小反落。終値は1.1002ドルと前営業日NY終値(1.1006ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間に一時1.0965ドルと日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に買い戻しが進んだ。ユーロ円の上昇につれたユーロ買い・ドル売りが入り、一時1.1012ドル付近まで持ち直した。ただ、週明け早朝取引で付けた日通し高値1.1019ドルを上抜けることは出来なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:141.52円 - 142.58円
ユーロドル:1.0965ドル - 1.1019ドル
ユーロ円:155.81円 - 156.85円

(中村)
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