23日香港株=軟調な相場か、FRB議長講演を前に手控えムード(

 23日の香港市場は軟調な相場か。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が25日にカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演するとあって、発言内容を見極めたいとの雰囲気が買い手控えにつながりそうだ。人民元安の進行も引き続き警戒されるだろう。オフショア人民元(CNH)の対米ドル相場は21日にいったん反発したものの、22日には再び1米ドル=7.3元台に下げた。

 もっとも、ハンセン指数が前日に付けた年初来安値(17573.70)付近では下げ渋る展開があり得る。好決算を手掛かりとする買いが入れば相場の下支えとなるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の中升集団(00881)と中国建設銀行(00939)、石薬集団(01093)、中国人寿保険(02628)が2023年6月中間決算を発表する。

 22日のNY株式相場はおおむね軟調。ダウ平均は小幅高でスタートしたものの、金融株、小売り株の下落が重しとなり続落した。ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株の美団(03690)とアリババ集団(09988)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手HSBC(00005)が上回って引けた。
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