8日香港株=続落か、FRB議長発言で米利上げペース加速を懸念

 8日の香港市場は、前日の米株安の流れを引き継いで続落か。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が注目された7日の米上院銀行委員会での議会証言で、最新の経済データは予想されたより強く、より積極的な引き締めが必要になるとの認識を示した。香港市場でも米国のインフレ高止まりと利上げペースの加速を警戒する売りが出ると予想する。

 パウエル議長の議会証言は8日にも米下院銀行委員会で行われる予定。さらに、週内に2月の中国物価統計や米雇用統計の発表を控え、市場に模様眺め気分が広がる展開があり得る。もっとも、決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色は活発に続くだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のチャイナ・ユニコム(00762)が2022年12月本決算を発表する。

 7日のNY株式相場はダウ平均が5営業日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合も続落した。パウエル議長発言が「タカ派」と受け止められ、21-22日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が0.50%に広がるとの見方につながった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。時価総額が大きいAIAグループ(01299)やテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)がそろって香港終値を下回って引けた。
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