1日香港株=手控えムード強いか、米FRB議長会見を控え積極的な売買見送り

 1日の香港市場は、手控えムードが強いか。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速させるかを見極めたい投資家が積極的な売買を見送ると予想する。日本時間3日未明に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、4会合連続で通常の3倍の0.75%の利上げが決定される見通しだが、その後については市場の見方は分かれている。パウエルFRB議長がFOMC後に開く会見が注目を集めるだろう。

 ハンセン指数は前日に続落し、終値ベースで約13年6カ月ぶりの安値を連日で更新しただけに、割安感に着目した買いが入りやすい状況にある。半面、中国本土で新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、景気減速への警戒感は根強い。きょう寄り付き後に英IHSマークイットが発表する2022年10月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が材料視されそうだ。

 10月31日のNY株式相場は、ダウ平均が7営業日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合も反落した。利益確定売り圧力が強まるなか、米長期金利の上昇が重しとなった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。英金融大手のHSBC(00005)や中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、不動産開発の中国海外発展(00688)が香港終値を上回った一方、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、香港コングロマリットの新世界発展(00017)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が下回って終えた。
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