28日香港株=軟調な展開か、米ハイテク株安が重荷

 28日の香港市場は軟調な展開か。27日のNY市場で主力ハイテク株が売られた流れが香港市場にも波及しそうだ。米国で第4四半期見通しなどが嫌気されたメタ・プラットフォームズが24.6%安と急落し、引け後に決算発表を控えたアップルやアマゾン・ドット・コムも3-4%下落した。ただ、ハンセン指数は前日に続伸したものの依然として約13年6カ月ぶりの安値圏にあり、買い直しが入りやすい状況が続く。27日発表の米個人消費支出 (PCE)価格速報値が前回から大きく低下し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が高まったこともあって、下値を売り込む動きは限られると予想する。

 四半期決算の発表がピークを迎えるなか、業績や収益見通しを手掛かりとする個別物色が売買の中心となるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のシノペック(00386)、チャイナ・ユニコム(00762)、中国建設銀行(00939)、BYD(01211)、中国工商銀行(01398)、中銀香港(02388)、招商銀行(03968)が2022年7-9月期決算を発表する。

 27日の米株式相場は高安まちまち。ハイテク株主体のナスダック総合が続落したが、ダウ平均は5日続伸となった。22年7-9月期の米国内総生産(GDP)が前期比年率で2.6%増と市場予想の2.4%増を上回り、3四半期ぶりのプラス成長となったことで米国経済の堅調が示された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、アジア保険会社のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。

(小針)
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