27日香港株=もみ合うか、米利上げベース減速期待が支え 決算発表本格化

 27日の香港市場はもみ合う展開か。米国の景気減速を受けて米連邦準備理事会(FRB)が利上げベースを緩めるとの期待が引き続き投資家心理を支えそうだ。米長期金利の低下も支援材料。香港市場でハンセン指数は13年6カ月ぶり安値圏で推移しているだけに、引き続き買い戻しが入りやすいだろう。半面、中国の新指導部による経済政策への不安感は根強く、上値を抑える可能性がある。

 企業の四半期決算の発表が本格化する中、業績や見通しを手掛かりとした個別物色が活発になるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄のペトロチャイナ(00857)、CNOOC(00883)、中国人寿保険(02628)などが7-9月期決算を発表する。

 前日のNY市場でダウ平均は2米ドル高とほぼ横ばい。米長期金利の低下を好感して買いが先行したものの、マイクロソフトやアルファベット決算が嫌気されて伸び悩んだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4営業日ぶりに反落。一方、同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)やJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)などが香港終値を上回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を200ポイント超上回って寄り付くことになる。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。