20日香港株=続落か、米長期金利は一時14年ぶりの高水準

 20日の香港市場は続落か。米長期金利の上昇を受けて世界的な景気後退や香港など新興国市場からの資金流出への懸念が一層高まりそうだ。19日のNY債券市場で米10年債利回りは一時4.14%を付け、2008年7月以来、14年ぶりに高水準まで上昇した。香港金融管理局(HKMA)は香港時間の20日朝方に30億6200万の香港ドル買い・米ドル売りを実施。香港ドル買い介入は今月7回目となった。

 中国の景気悪化への警戒感も重荷になるだろう。中国共産党大会が開催されるなか、7-9月期国内総生産(GDP)など主要経済指標の発表が延期されている。当局は「数字が予想以上に悪化した」との観測を否定したが、先行き不透明感がくすぶる。

 19日のNY市場でダウ平均は朝方に138米ドル高まで上昇したものの、99.99米ドル安で終え、3営業日ぶりに反落した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も3営業日ぶりに反落。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、テンセント(00700)やJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を200ポイント超下回って寄り付くことになる。
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