12日香港株=方向感乏しいか、米物価指標の発表控え様子見ムード

 12日の香港市場は方向感を欠く展開か。米国のインフレ動向を見極める上で重要な物価指標の発表を前に様子見ムードが広がりそうだ。香港時間きょう夜に9月の米生産者物価指数(PPI)、13日夜に米消費者物価指数(CPI)が発表される。欧米の金融引き締めによる金利上昇や中国本土での新型コロナウイルスの感染再拡大が引き続き警戒される半面、前日のハンセン指数終値は約11年ぶりの安値とあって自律反発狙いの買いが入りやすく、下値は限られるだろう。

 長期金利の指標となる米10年債利回りは先週末の3.88%台から11日には一時4%を上回り、3.94%台に上昇した。インフレ高止まりで米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを続けるとの見方から、香港市場でハイテク株が売られて相場を押し下げる展開がありそうだ。

 11日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が5日ぶりに小幅反発したものの、S&P500とナスダック総合はともに5日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて下落。大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)が香港終値を下回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。