5日香港株=反発か、米長期金利の上昇と株高を受けた買いで

 休場明け5日の香港市場は反発か。ハンセン指数は約11年ぶりの安値圏にあるだけに、自律反発狙いの買いが入りやすい。4日のNY市場で長期金利の上昇が一服して株式相場が大幅続伸したことで、香港市場でも運用リスクを取る動きが広がるだろう。米労働省が4日発表した8月JOLTS求人件数が市場予想以上に減少し、米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めの早期終了期待が高まった。各国中央銀行の利上げ加速に伴う世界景気の後退への警戒感が和らぎそうだ。

 もっとも、今週は中国本土の株式市場が国慶節連休で休場とあって、買い一巡後は上値が伸び悩む展開がありそうだ。香港と中国本土の株式市場の相互取引制度は停止しており、本土投資家が香港株を売買する「南向き取引」による資金流入はない。

 4日の米株式相場はダウ平均が大幅に続伸し、9月22日以来8営業日ぶりに30000米ドルを回復した。ハイテク株主体のナスダック総合も3.34%高と続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。英金融大手のHSBC(00005)や大型ネット株のテンセント(00700)とアリババ集団(09988)、電気自動車メーカーのBYD(01211)などが香港終値を上回って引けた。

(小針)
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