6日香港株=反落か、米金融引き締めの早期終了期待が後退

 6日の香港市場は反落か。5日に発表された米国の8月のADP民間部門雇用者数がやや市場予想を上回り、9月のISM非製造業総合指数(PMI)が前月分や予想を上回った。総じて強い経済指標を受けて、前日に高まっていた米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締めの早期終了期待がひとまず後退。米長期金利は前日の3.61%台から3.75%台に上昇した。ハンセン指数は前日に5.9%高と急反発し、終値ベースでほぼ2週間ぶりの高値を付けたとあって、米長期金利の上昇を嫌気してリスクを回避する動きが再び強まりそうだ。

 9月の米雇用統計の発表を7日に控え、様子見ムードが広がる可能性もある。今週は中国本土の株式市場が国慶節連休で休場。香港と中国本土の株式市場の相互取引制度は停止しており、本土投資家が香港株を売買する「南向き取引」による資金流入はない。

 前日のNY市場でダウ平均は3営業日ぶりに反落。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も3営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やAIAグループ(01299)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが香港終値を下回って引けており、香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を100ポイント超下回って寄り付くことになる。
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