1日香港株=方向感乏しいか、FRB議長会見控え様子見

 1日の香港市場は方向感を欠く相場か。日本時間2日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表され、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が記者会見する。米金融政策の行方を見極めたいとして、積極的な売買を手控えるムードが引き続き強いだろう。半面、米株式相場が1月31日に反発したことで、香港市場でも値ごろ感に注目した買いが入りそうだ。米長期金利の低下を受けてハイテク株が買われ、相場全体を下支えする展開があり得る。

 英IHSマークイットはきょう午前、2023年1月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。中国国家統計局が昨日発表した中国製造業PMIに続いて市場予想から上振れすれば、地合いの改善につながるだろう。

 1月31日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって大幅反発。ゼネラル・モーターズなどの決算が総じて市場予想を上回る強い結果となったことや、米国の10-12月期雇用コスト指数が予想を下回ったことでインフレのピークアウト期待が高まったことが支援となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。自動車株のBYD(01211)や不動産株の華潤置地(01109)が香港終値を上回った半面、銀行株の中国建設銀行(00939)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)が下回って引けた。

(小針)
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