30日香港株=反落か、米ハイテク株安を嫌気 FRB議長の講演控え様子見も

 30日の香港市場は反落か。前日のハンセン指数は5.24%高と急反発しただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。29日のNY市場で米長期金利を背景に割高感があるハイテク株が売られており、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に投資家が様子見姿勢を強めそうだ。

 根強い中国景気の減速懸念も相場の重荷となるだろう。中国国務院(内閣に相当)の新型コロナウイルス対策総合機関は29日の記者会見で、防疫措置に対する市民の不満が高まったことについて、地方政府による独断的な規制のエスカレートを是正するなどの対策を示したものの、「ゼロコロナ」政策自体の枠組みは維持した。なお、きょう午前に中国国家統計局が11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。

 29日の米株式相場は、ダウ平均がほぼ横ばいで終了した半面、S&P500とナスダック総合がともに3営業日続落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)とJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)が香港終値を下回った一方、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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