11日香港株=反発か、米FRBが利上げを緩めるとの期待で

 11日の香港市場は、前日の米株高の流れを引き継いで反発か。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを緩めるとの見方から買いが入りそうだ。米10月消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなったことで、FRBが12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅をこれまでの0.75%から0.5%へ縮小するとの観測が強まるだろう。10日の米債券市場で米長期金利が急低下し、外国為替市場で米ドルが急落したのも買い材料になると予想する。

 一方、中国本土で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、「ゼロコロナ」政策の下で経済活動が滞るとの懸念は根強い。半面、習近平国家主席とバイデン米大統領が14日にインドネシアのバリ島で会談することが決まり、両国関係の対立が和らぐとの期待が広がれば、地合いの改善につながる。

 10日のNY株式相場は急反発。ダウ平均は8月中旬以来の高値で終えた。ハイテク株主体のナスダック総合も7.35%高と反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は総じて上昇。時価総額が大きい英金融大手のHSBC(00005)やアジア保険会社のAIAグループ(01299)、ネット株のテンセント(00700)、JDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)がそろって香港終値を上回って引けた。
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