10日香港株=米株安の流れを引き継ぎ軟調か、米CPI発表を控えて様子見も

 10日の香港市場は米株安の流れを引き継ぎ軟調か。前日のNY市場でダウ平均は646米ドル安と4営業日ぶりに反落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も4営業日ぶりに反落して年初来安値に迫る水準で終えた。米中間選挙で野党共和党が予想されたほど優勢ではなく、上下両院で共和党が勝利すれば株高につながるとの期待が後退した。ビットコインなどの暗号資産が直近安値を更新したことも重荷となった。

 金融政策の手掛かりとなる米10月消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控え、香港市場でも投資家はリスクを取りにくくなると予想する。加えて、中国本土で新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、防疫措置に伴う経済活動の鈍化が警戒されるだろう。

 9日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のテンセント(00700)やJDドットコム(09618)、アリババ集団(09988)、国際金融株のHSBC(00005)、AIAグループ(01299)などがそろって香港終値を下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を約250ポイント下回って寄り付くことになる。
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