9日香港株=神経質な展開か、米中の物価統計控え模様眺め

 9日の香港市場は神経質な展開か。中国と米国の景気や金融政策の手掛かりとなる指標を見極めたいとして模様眺めムードが市場でひろがりそうだ。中国の国家統計局がきょう午前に10月物価統計を発表し、あすは同月の米消費者物価指数(CPI)が公表される。足元での米株式相場の上昇が投資家心理を支える半面、日の米株式市場で半導体大手を中心にハイテク株が幅広く下落したことが重荷となる半面、中国本土では新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、防疫措置に伴う経済活動の鈍化が警戒されるだろう。

 8日のNY株式相場はダウ平均など主要3指数がそろって3日続落。米中間選挙で大統領と議会のネジレを好感する流れが続いた。共和党は下院で過半数を獲得するとみられているほか、上院でも勝利する可能性が強まったことで、財政支出の抑制や、新たな増税や規制の回避期待が相場の支援となった。開票は日本時間9日朝から順次始まっており、動向によっては香港の株式相場が不安定になり得る。

 8日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(00005)と電気自動車メーカーのBYD(01211)が香港終値を上回った半面、アジア保険会社のAIAグループ(01299)と中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が下回って引けた。
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。