7日香港株=買い先行か、米株式相場の反発と米ドル安を好感

 週明け7日の香港市場は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行か。エバンス米シカゴ連銀総裁が将来の利上げ停止に言及したことで、米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めに対する警戒感が和らぐだろう。米ドル安が進んだことも買い材料。一方、中国が入境者に義務付けるホテル隔離や医学観察の期間を短縮すると一部メディアが前週末に伝えており、投資家心理を強気に傾けそうだ。

 もっとも、買い一巡後は上値が重い展開があり得る。ハンセン指数は前週末に大幅反発して心理的節目の16000ポイントを回復しただけに、いったん利益を確定する売りが出やすい。8日に米中間選挙、10日に10月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、次第に模様眺め気分が強まると予想する。

 4日のNY株式相場は、ダウ平均など主要3指数がそろって5日ぶりに反発した。強弱まちまちの米10月雇用統計を受けて先行きの金融政策に対する見方が分かれ、株価は上下にもみ合ったが、終盤にかけて買いが優勢となった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は国際金融銘柄のHSBC(00005)とAIAグループ(01299)、中国インターネットサービス大手のテンセント(00700)が香港終値を上回った半面、電気自動車メーカーのBYD(01211)、中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)が下回って引けた。
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