10日香港株=神経質な展開か、米CPI発表控え様子見

 10日の香港市場は神経質な相場か。米7月消費者物価指数(CPI)の発表を香港時間きょう夜に控え、様子見ムードが広がりそうだ。9日の米株式市場で半導体大手を中心にハイテク株が幅広く下落したことが重荷となる半面、ハンセン指数が心理的節目の20000ポイントを割り込むと下げ渋る展開がありそうだ。中国国家統計局が寄り付き後発表する7月の物価統計も注目の材料となる。

 決算発表や業績見通しを受けた個別銘柄の物色が引き続き活発に行われるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の創科実業(00669)が2022年6月中間決算を発表する。朝方にレノボグループ(00992)が発表した22年4-6月期決算は10.7%増益となり、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想から上振れした。

 9日のNY株式相場は軟調。ダウ平均が3日ぶりに小幅反落し、ハイテク株主体のナスダック総合は3日続落した。半導体大手のマイクロン・テクノロジーがマクロ経済環境やサプライチェーン問題を理由に業績見通しを引き下げたことで、企業決算全般への懸念が強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、アジア保険会社のAIAグループ(01299)と中国ネット通販大手のJDドットコム(09618)が下回って引けた。
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