27日香港株=買い先行か、米FOMC結果とFRB議長会見はほぼ予想通り

 27日の香港市場は前日の米株高の流れを引き継ぎ、買いが先行するか。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが決定され、今後についてはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がデータ次第だとし、ほぼ市場予想通りの結果となった。一方、パウエル議長は9月の利上げを強く示唆しなかったほか、米経済が底堅さを維持している点にも触れたことから、今回が今の利上げサイクルで最後の利上げになり、米経済が景気後退を回避できるとの期待が浮上している。

 中国共産党の中央政治局会議が決めた今年下半期の経済政策指針への期待も続くだろう。ただ、ハンセン指数は26日に反落したものの、25日の急騰で相場は依然として約1カ月ぶり高値圏で推移しているだけに、目先の利益をいったん確定する動きが引き続き重荷となりそうだ。買いが一巡した後は伸び悩む可能性がある。

 26日のNY市場でダウ平均は13営業日続伸した。13連騰は1987年1月以来の長さ。ハイテク株比率の高いナスダック平均は3営業日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、国際金融株のHSBC(00005)やAIAグループ(01299)、大型ネット株のテンセント(00700)、アリババ集団(09988)、JDドットコム(09618)がそろって香港終値を上回って引けた。
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