NY株見通し-8月ISM非製造業PMI、ベージュブックなどに注目

 今晩は経済指標に注目。昨日は3連休明けの取引となったが、原油高や米国債利回りの上昇が嫌気され主要3指数がそろって下落。ダウ平均、S&P500が反落し、ナスダック総合は小幅ながらも2日続落した。NY原油はサウジアラビアやロシアが供給削減を継続すると発表したことで一時、昨年11月以来となる1バレル87ドル台まで上昇し、米10年債利回りは一時、4.27%台と8月25日以来の水準まで上昇した。ゴールドマン・サックスが米国がリセッションに陥る可能性を引き下げたものの、影響は限定的で、むしろ米国債利回りの上昇に寄与する結果となった。

 今晩は、足もとの景気動向や先行きの金融政策の見通しを巡り、経済指標に注目する展開か。寄り後に発表される8月ISM非製造業総合指数(PMI)の市場予想は52.5と、6月分の53.9、7月分の52.7から引き続き低下が見込まれている。午後には米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表され、12の地区連銀が足もとの経済状況を報告する。

 今晩の米経済指標は8月ISM非製造業PMI、ベージュブックのほか、MBA住宅ローン申請指数、7月貿易収支など。このほか、コリンズ米ボストン連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は引け後にゲームストップ、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズが発表予定。(執筆:9月6日、14:00)
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