6日の主な要人発言(時間は日本時間)(2)

6日23:05 カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「主要国のインフレ率は低下し続けているものの、コアインフレ率は依然として上昇している」
「主要中銀は引き続き物価安定の回復に注力している」
「2023年の第2四半期には成長が鈍化。これは主に中国の大幅な減速を反映」
「米国では、堅調な個人消費に牽引され、予想を上回る成長を遂げた」
「欧州では、サービス部門の好調が成長を支え、製造業の継続的な縮小を相殺」
「実質金利の上昇を反映して世界の債券利回りは上昇し、原油価格は7月時点の想定よりも高い」
「カナダ経済は物価圧力を緩和するために必要な低成長期に入った」
「2023年の第2四半期には経済成長が急激に鈍化し、生産量は年率で0.2%減少」
「金利上昇の影響で幅広い借り手の支出が抑制され、家計信用の伸びが鈍化した」
「労働市場の逼迫は徐々に緩和している。ただ、賃金上昇率は4-5%程度にとどまっている」
「最新のCPIデータは、依然として広範囲にインフレ圧力が存在していることを示唆」
「ガソリン価格の上昇により、CPIインフレは再び緩和するまで、短期的にはさらに上昇すると予想」
「コアインフレの前年比および3カ月間の指標は現在、いずれも約3.5%で推移」
「基調インフレに最近下向きの勢いがほとんどないことを示唆」
「高インフレが長く続くほど、インフレ高進が定着するリスクが高まり、物価の安定を回復することがより困難になる」
「経済の超過需要が緩和していることを示す最近の証拠と、金融政策の効果の遅れを考慮して、理事会は政策金利を5%に維持し、バランスシートの正常化を継続することを決定」
「理事会は依然として基調的なインフレ圧力の継続を懸念しており、必要に応じて政策金利をさらに引き上げる用意がある」
「理事会は引き続きコアインフレの動向とCPIインフレの見通しを評価する」
「特に超過需要の推移、インフレ期待、賃金上昇率、企業の価格設定行動が2%のインフレ目標の達成と一致しているかどうかを評価する」
「BOCは物価安定を回復するという決意を貫く」

6日23:06 カンリフ・イングランド銀行(英中銀、BOE)副総裁
「労働市場の冷え込みはかなり遅れている」
「インフレと労働市場の冷え込みは給与にはまだ反映されていない」
「金利決定は絶妙なバランスにあるとのベイリー総裁の意見に賛成」

6日23:55 ビスコ・イタリア中銀総裁
「金利は必要なところまで上昇した」
「物価が下がれば、ECBは金利を引き下げるだろう」
「金融情勢は十分に制限的であり続けなければならない」
「利上げを停止できる水準に近づいている」

7日01:25 ブリンケン米国務長官
「ウクライナの反攻に非常に心強い進展が見られる」

7日03:04 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
「ほとんどの地区では7-8月の経済活動が緩やかだった」
「観光に対する消費者支出は予想よりも好調。ただ、その他の小売支出、特に非必需品の支出は引き続き鈍化した」
「ほとんどの地区で新規受注は安定もしくは減少し、工業製品の需要が減退するにつれて受注残は縮小した」
「複数の地区は、資金調達コストと保険料の上昇により、住宅ユニットの建設がますます困難になっていると指摘」
「大半は消費者ローン残高が増加したと回答。一部の地区では消費者ローンの延滞が増加したと報告」
「雇用の伸びは全体的に抑制された」
「雇用は鈍化したものの、熟練労働者の確保と応募者数が引き続き抑制されているため、ほとんどの地区が労働市場の不均衡が続いていると指摘」
「人件費の伸びはほとんどの地区で高まり、上半期は予想を上回ることが多かった」
「しかし、ほぼすべての地区で企業は賃金の伸びが短期的には幅広く鈍化するとの予想を改めて示唆」
「大半の地区では、物価上昇率が全体的に鈍化し、製造業と消費財部門での減速が加速したと報告」

※時間は日本時間

(中村)
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