ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、底堅い

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い。24時時点では147.19円と22時時点(147.12円)と比べて7銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが上昇に転じると円売り・ドル買いがじわりと強まり、23時過ぎに一時147.23円と日通し高値を更新した。ただ、前日の高値147.28円が目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

 カナダドルは堅調。WTI原油先物価格が昨年11月以来10カ月ぶりの高値を更新すると、産油国通貨とされるカナダドルに買いが集まった。対米ドルでは1.3546カナダドル、対円では108.67円、対ユーロでは1.4512カナダドルまで上昇した。
 なお、石油輸出国機構(OPEC)がこの日公表した月報によると、世界の石油市場は10-12月期に日量300万バレル超の供給不足に直面する見通し。サウジアラビアの自主減産延長により、過去10年余りで最大の供給不足となる可能性があるという。

 ユーロ円は強含み。24時時点では157.70円と22時時点(157.52円)と比べて18銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て、一時157.79円と本日高値を更新した。

 ユーロドルは24時時点では1.0714ドルと22時時点(1.0707ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ高水準となった。14日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に大きな方向感は出にくい状況だ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.44円 - 147.23円
ユーロドル:1.0706ドル - 1.0769ドル
ユーロ円:157.19円 - 157.79円


(中村)
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