NY株見通し-金融政策の見通しを巡りる8月CPIに注目

 今晩は物価指標に注目。昨日は原油高を受けてインフレ懸念が意識される中、予想を下回る決算や弱い見通しが嫌気されたオラクルの急落や、新型iPhoneを発表したアップルの下落が重しとなり、主要3指数がそろって下落。ダウ平均は17.73ドル安(-0.05%)と小幅安にとどまったものの、S&P500が0.57%安となり、ハイテク株主体のナスダック総合は1.04%安となった。

 今晩の取引では金融政策の見通しを巡り、寄り前に発表される8月消費者物価指数(CPI)に注目が集まる。8月CPIの市場予想は前年比+3.6%と7月分の+3.2%から伸びの加速が予想されているが、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前年比+4.3%と7月の+4.7%から鈍化が見込まれている。来週19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが予想されているが、11月FOMCでは約40%の確率で利上げが予想されており、CPIが強い結果となれば、11月の利上げ見通しが一段と強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標・イベントは8月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、8月財政収支など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月13日、14:00)
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