NY株見通し-神経質な展開か 金融政策を巡る要人発言に注目

 今晩は神経質な展開か。昨日はダウ平均が57.54ドル高(+0.17%)と3日ぶりに小幅反発したものの、S&P500が0.32%安と3日続落し、ナスダック総合は0.89%安と4日続落した。強い経済指標を受けて利上げ長期化懸念が再燃する中、中国でのiPhone使用制限拡大報道を受けたアップルが大幅に続落し、ハイテク株を中心に相場を押し下げた。週初来ではダウ平均が0.97%安と反落ペースとなり、S&P500が1.43%安、ナスダック総合が2.02%安とともに3週ぶりの反落ペースとなった。

 週末の取引となる今晩は神経質な展開か。例年9月は年間で最もパフォーマンスの悪い月で、9月株安アノマリーが意識される中、利上げの長期化懸念が引き続き上値の圧迫要因となりそうだ。一方、ナスダック総合が4日続落するなどハイテク株の軟調が続いており、下値では押し目買いも期待できそうだ。米国債利回りの動向には引き続き要注目か。

 今晩の米経済指標は7月卸売在庫、7月消費者信用残高など。このほか、バー米連邦準備理事会(FRB)副議長の講演も予定されている。企業決算は寄り前にクローガーが発表予定。(執筆:9月8日、14:00)
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