ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、続伸

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は147.46円と前営業日NY終値(147.08円)と比べて38銭程度のドル高水準だった。ただ、NY市場に限れば一進一退の展開となった。米労働省が発表した8月米消費者物価指数(CPI)は前年比で3.7%上昇と予想の3.6%上昇を上回り、2カ月連続で加速。全般ドル買いが先行し、一時147.73円と日通し高値を付けた。
 ただ、エネルギーと食品を除くコア指数は前年比4.3%上昇と7月の4.7%上昇から減速し、市場予想通りとなった。米連邦準備理事会(FRB)が19-20日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの見方が意識され、ドル買いの勢いは徐々に後退した。2時30分前には147.17円付近まで下押しした。
 もっとも、引けにかけては再び強含み、4時30分過ぎには147.51円付近まで値を戻した。市場では「米インフレ率はFRBの目標をなお大きく上回ったまま。今月のFOMCでは利上げを見送り、11月か12月に追加利上げに踏み切る選択肢を残しておく可能性が高まった」との声が聞かれた。

 ユーロドルは4営業日ぶりに反落。終値は1.0730ドルと前営業日NY終値(1.0754ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ安水準だった。米インフレ指標発表直後には1.0711ドルと日通し安値を付けたものの、22時前には1.0761ドル付近まで値を戻した。ただ、買い戻しが一巡すると再び弱含み、引けにかけては1.0728ドル付近まで押し戻された。
 明日14日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会を前に様子見ムードが強まり、狭いレンジでの取引に終始した。

 ユーロ円は小幅ながら続伸。終値は158.22円と前営業日NY終値(158.18円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルがいずれももみ合いとなったことで、ユーロ円も大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:147.02円 - 147.73円
ユーロドル:1.0711ドル - 1.0765ドル
ユーロ円:158.01円 - 158.65円

(中村)
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