今日の株式見通し-堅調か アームIPOに湧き米国株は大幅高

 東京市場は堅調か。米国株は大幅上昇。ダウ平均は331ドル高の34907ドルで取引を終えた。8月生産者物価指数(PPI)や8月小売売上高は市場予想を上回る結果となったが、市場は米国がソフトランディングに向かうと好意的に受け止めた。ソフトバンクG<9984.T>傘下の英アームがナスダックに上場し、初値が公開価格を上回り、終値も公開価格を大幅に上回ったことで、投資家心理が大きく改善。10年債利回りは上昇したが、これをネガティブ視することなく終日強い動きとなった。ECB理事会では10会合連続での利上げが決定されたが、これで打ち止めになるとの期待から欧州株は上昇。グローバルマーケットの波乱材料とはならなかった。ドル円は足元147円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて200円高の33180円、ドル建てが250円高の33230円で取引を終えた。

 米国株の大幅高を好感した買いが入ると予想する。日本株はきのう前のめりで買われたような雰囲気はあるが、アームの出足好調がソフトバンクG株を刺激しそうで、前日同様に楽観ムードの強い地合いとなるだろう。東京市場は三連休前だが、米国株が大きく上昇したことで、市場の空白はリスクとはみなされづらい。むしろ売り方の買い戻しが急がれる可能性が高く、踏み上げ的な上昇も期待できる。高く始まった後も戻り売りをこなしながら強い基調が続くと予想する。日経平均の予想レンジは33300円-33600円
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