NY株見通し-神経質な展開か 経済指標は8月耐久財受注など

 今晩は神経質な展開か。昨日は9月消費者信頼感指数、8月新築住宅販売率などの経済指標が悪化し気悪化懸念が強まったほか、米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化見通しも重しとなり、主要3指数がそろって大幅に反落。ダウ平均は388ドル安(-1.14%)と3月22日以来の大幅下落となり、長期トレンドラインの200日移動平均線を4カ月ぶりに割り込んだ。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.47%安、1.57%安となり、S&P500は下値サポートとして意識された4300ポイントを3か月半ぶりに割り込んだ。9月月初来ではダウ平均が3.18%安、S&P500が5.19%安となり、ナスダック総合は6.92%安の大幅下落となった。引け後の動きではコストコ・ホールセールが時間外で2.5%下落。決算が市場予想を上回ったものの、好材料出尽くし売りが強まったほか、年会費引き上げの発表がなかったことも売りを後押しした。

 今晩は引き続き神経質な展開か。昨日の大幅安の反動高が期待されるものの、利上げ長期化懸念や政府債務上限問題、UAWのストライキの影響などが引き続き上値の圧迫要因となりそうだ。金曜日にはFRBがインフレ指標として注目する8月個人消費支出 (PCE) 価格指数の発表も控えており、米国債利回りの動向などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標はMBA住宅ローン申請指数、8月耐久財受注など。このほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の発言も予定されている。企業決算は寄り前にペイチェックス、引け後にマイクロン・テクノロジーが発表予定。(執筆:9月27日、14:00)
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